プログラミング言語論(Programming Language Theory, PLT)は、計算理論が「計算そのもの」を扱うのに対し、「計算をどのように記述し、効率的かつ安全に実行するか」という表現の形式と構造を数学的に探究する分野です。
「新しい言語を作る」だけでなく、「既存の言語が正しく動くことを証明する」「バグが起きない仕組みを作る」といった研究が含まれます。
本記事では、プログラミング言語論を学ぶ上でおすすめの参考書およびトップカンファレンスを紹介します。型推論やラムダ計算などプログラミング言語を勉強していると出てくるワードが実際にどのように数式としてモデル化されているのかを知ることができます。
おすすめの参考書
型システム入門 プログラミング言語と型の理論
この分野で最も有名な教科書「Types and Programming Languages」の邦訳です。型理論を学ぶなら、世界中の研究者・エンジニアがまずこれを薦めます。難易度は高いですが、一歩ずつ進めば確実に力がつきます。
プログラミング言語の基礎概念
非常に評価の高い入門書です。OCamlを題材に、型システムと意味論の基礎を簡潔かつ厳密に学べます。
プログラミング言語大全
理論そのものではなく、様々な言語の歴史や設計思想を俯瞰できます。理論に入る前の「地図」として役立ちます。
Go言語でつくるインタプリタ
数式ではなく、コード(Go)を書きながら「字句解析・構文解析・評価」を体験できます。理論の「手触り」を掴むのに最適です。
コンパイラ―原理・技法・ツール
通称、ドラゴン本。全てを理解するのは大変ですが、辞書のように手元に置いておくだけでも、エンジニアとしての格が上がるような一冊です。
トップカンファレンス
POPL(Principles of Programming Languages), PLDI(Programming Language Design and Implementation)などがトップカンファレンスにあたります。さらに勉強したい方はこれらの会議の論文を読んでみてください。

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