この記事では、情報技術(IT)でよく用いたれる単位をまとめて紹介し、それについて書いていきます。
SI接頭辞
まずは、SI接頭辞について紹介します。メートル、秒など基準となる1つの単位に、10の累乗倍の値だけを示す接頭辞をつけることで、量の大きさを表します。
情報系でよく使われるのはキロ、メガ、ギガ、テラなどですね。
「HDDの容量が何GB, 何TB」などという言い方でよく使います。
接頭辞 | 記号 | |
---|---|---|
ヨタ(yotta) | Y | 24 |
ゼタ(zetta) | Z | 21 |
エクサ(exa) | E | 18 |
ペタ(peta) | P | 15 |
テラ (tera) | T | 12 |
ギガ (giga) | G | 9 |
メガ(mega) | M | 6 |
キロ(kilo) | k | 3 |
ヘクト (hecto) | h | 2 |
デカ (deca) | da | 1 |
デシ (deci) | d | -1 |
センチ (centi) | c | -2 |
ミリ (milli) | m | -3 |
マイクロ (micro) | μ | -6 |
ナノ (nano) | n | -9 |
ピコ (pico) | p | -12 |
フェムト (femto) | f | -15 |
アト (atto) | a | -18 |
ゼプト (zepto) | z | -21 |
ヨクト (yocto) | y | -24 |
2進接頭辞
コンピュータをはじめ多くの情報機器は2進数を基本として動作する。そのため、その数量について2の冪乗がよく現れます。大きな量を表す時、2進数を扱うシステムではをキロとして扱うことがありました。
そのため、としてのキロなのかとしてのキロなのか、という基数の混乱が生じていました。2を基数とした情報量であることを明示するために2進接頭辞が使われはじめました。
特にHDDのような記憶装置においては、基数が10なのか2なのかが不明確で扱われる場合があるので注意しましょう。コンピュータ上ではファイルの大きさは基数2で、HDDの大きさを容量の大きさを表す場合の基数は10だったりします。
2進接頭辞 | 記号 | 値 |
---|---|---|
キビ (kibi) | Ki | $$2^{10}=1024$$ |
メビ (mebi) | Mi | $$2^{20}=1048576$$ |
ギビ (gibi) | Gi | $$2^{30}=1073741824$$ |
テビ (tebi) | Ti | $$2^{40}=1099511627776$$ |
ペビ (pebi) | Pi | $$2^{50}=1125899906842624$$ |
エクスビ (exbi) | Ei | $$2^{60}=1152921504606846976$$ |
ゼビ (zebi) | Zi | $$2^{70}=1180591620717411303424$$ |
ヨビ (yobi) | Yi | $$2^{80}= 1208925819614629174706176$$ |
大きさを表す単位
inch(インチ)
長さを表す量です。
dot(ドット)
画像やディスプレイを構成する単位の点を表しています。
処理の速さを表す単位
Hz(ヘルツ)
周波数(1秒あたりの振動数)の単位を表します。「CPUのクロックが何Hz」という使われ方がよくされます。例として、MHz, GHzなどでCPUの処理速度を表します。現在のPCではGHzのクロックを持つCPUがほとんどです。
CPUは、一定間隔でON, OFFとなるクロックと呼ばれる信号を基にして処理を行っています。したがって、クロックの周波数が高いほど、ある時間内に行える処理が多くなる。したがって、クロックの周波数が高いほど高速な処理が行えるということです。
MIPS(Million Instruction Per Second)
「ミップス」と呼ばれる単位です。
CPUが1秒間に実行できる命令数を表しています。
FLOPS(Floating Point Number Operations Per Second)
「フロップス」と呼ばれる単位です。
CPUが1秒間に実行できる浮動点小数演算の命令数を表しています。
bps(Bits Per Second)
1秒間で通信あるいは処理できるビット数を表しており、通信速度や処理能力を表しています。ビットレートなどという呼ばれ方もされます。
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