インパルス応答
線形時不変(LTI)システムに単位インパルス信号

単位インパルス
ここで、インパルス信号
で表されます。これは、インパルス信号を遅らせて入力すると、その応答も遅れて出力されることを意味します。
畳み込み
この式を、任意の入力
で表されます。
さらに、線形性により、入力を時間について
となる。
この
畳み込みは次式のように*を用いて表現されることが多いです。
この式から、システムの入出力関係はインパルス応答
畳み込みの計算イメージ
畳み込み和のイメージ図を下図に示します。上の図のようなインパルス応答を持つシステムに対して、下図のような左にある信号を入力した場合、右側のような出力になります。各時間の入力に対して、それぞれインパルス応答が出力され、それぞれの和が出力されています。

畳み込みの計算例
入力信号
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | |
1 × 2 | 3 × 2 | 1 × 2 | ||||
1 × 1 | 3 × 1 | 2 × 1 | ||||
1 × 5 | 3 × 5 | 1 × 5 | ||||
1 × 3 | 3 × 3 | 1 × 3 | ||||
2 | 7 | 10 | 20 | 14 | 3 |
このことからわかるように、畳み込みは出力信号の長さが入力信号より長くなっていることがわかります。出力信号の長さはインパルス応答長を
で出力信号の長さが決定されます。
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