以前、OS(オペレーティングシステム)を学ぶ際におすすめの参考書を紹介しました。前回記事で、紹介した参考書は、理論的な話が多かったので、実際にコードでは、どう実装するのかがわからないこともあると思います。
そこで、本記事では、実際に手を動かしてOSを理解する書籍を紹介します。
おすすめ本
自作エミュレータで学ぶx86アーキテクチャ
本書は、コンピュータアーキテクチャに近いですが紹介しておきます。
本書では、エミュレータを題材にポインタやアセンブリ言語の理解が深めることができるので、おすすめです。
作って理解するOS
本書では、実装部分はC言語は使わないで、アセンブリ言語を中心に実装していくのが特徴です。
x86に関する知識が特に得られる1冊です。
コンピュータシステムの理論と実践
本書は、コンピュータシステム全体を開発するという実践的なものとなっています。
本書は、コンピュータアーキテクチャだけでなく、OS、コンパイラ、プログラミング言語論までコンピュータというシステム全体を手を動かして学ぶことができます。
システム全体を学んでみたいという方は本書はおすすめです。
30日でできる! OS自作入門
本書は、C言語でOSを自作してみようという本です。
30日というタイトルになっていますが、実際にしっかりと理解しようと思うと30日以上かかると思います。
しかし、それ以上にOSの中身を理解でき、力がつくことは間違いありませんので、おすすめの1冊です。
ゼロからのOS自作入門
「30日でできるOS自作入門」は、出版された時期が2006年と書籍自体が古いので環境構築でつまづく可能性があります。
本書「ゼロからのOS自作入門」は「30日でできる! OS自作入門」の現代版といったところの位置付けです。
「30日でできるOS自作入門」のステップバイステップで作成する点は踏襲しながら、C++で書かれていたり, 64bit対応など現代に合わせた記述がされているのでおすすめの1冊です。
12ステップで作る組込みOS自作入門
本書は、組み込み向けのOSを作成する点で、今回紹介した本とは異なる1冊です。
本書では、実際に基盤を用いながら組み込み向けのOSを実装していくので、組み込みエンジニアにはおすすめの1冊です。
まとめ
本記事では、OSを学ぶ上でおすすめの参考書を紹介しました。
特に、手を動かして学ぶ書籍を中心に紹介しました。
本記事で、紹介した参考書は、理論だけでなく、実際に手を動かすことで、理解が深めることができるので、おすすめです。
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